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東洋医学的な夏の過ごし方

  • 執筆者の写真: Hiroshi Andoh
    Hiroshi Andoh
  • 2024年7月8日
  • 読了時間: 5分

更新日:2024年10月31日


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最近、夏風邪をひいてしまったり、むくみや頭痛に悩まされたり、なんとなく身体が重だるかったりといろいろな症状で体調に悩まされている方が多くなってきました。

暑さもだいぶ厳しくなってきましたしね。

湿度の高い梅雨の時期は体調を崩される方が毎年多いんです。

できるだけ爽やかに気持ちよく過ごしたいものです。


そんな気候の変化に身体が揺さぶられないように、東洋医学的な梅雨の時期の過ごし方についてお話ししてみようと思います。


【なぜ梅雨の時期に体調を崩しやすいのか?】

東洋医学では、身体の生理活動は気(き)・血(けつ)・津液(しんえき)・精(せい)という基礎的な生理物質によって営まれています。

この基礎的な生理物質の中の津液(しんえき)は体内における水分の総称で、津(しん)と液(えき)に分類され、はさらさらちした性質で動きやすいもの、はネバネバとして動きにくいもののことをいいます。

は皮膚や筋肉、目鼻耳などに循環し、体外には汗、涙、唾液などとして排出されます。

は身体の関節や内臓、脳などの潤いを保ち潤滑油のような役割をします。


これら津液の循環や代謝が体内で滞ると、本来身体に必要なものであった津液が身体に不必要な形態のものに変化して身体の機能を正常に働きにくくするんです。


その状態を引き起こしやすい環境が梅雨の時期あるんですね。

それが梅雨特有の気候がもたらす、多湿の環境です。

多湿の環境が、津液を湿(しつ)・水(すい)・飲(いん)・痰(たん)と呼ばれる身体に不必要な形態に変化させてしまい体内に滞ることによりいろいろな身体の不調をもたらします。


東洋医学では、これらによる身体の不調は身体の外の環境からもたらされる湿邪(しつじゃ)によるもの、または身体の中からおこる内湿(ないしつ)によるものと考えます。


引き起こす症状としては以下のような感じです。

湿(しつ)・水(すい)は身体の重だるさ、むくみや下痢などの症状。

飲(いん)は胃腸にガスが溜りやすくなったり、動悸、喘息、むくみなどの症状。

痰(たん)は咳や動悸、めまい、頭痛、食欲不振、皮膚トラブル、関節の痛みなどの症状。

とにかく様々な症状を引き起こす原因となっています。

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こういった話を聞いてみると、「なるほど気候に身体が振り回されているんだ」と納得できるところもあるのではないでしょうか。いわゆる「気象病」なんです。


【どのように梅雨と付き合っていけばよいのか?】

体の中の水分がどこかに停滞することがないように、うまく循環させること!!

一番の方法は適度な運動で身体を動かし血流を全身にめぐらすこと、そして内臓特に胃腸を冷やさないようにすることです。

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①適度な運動

運動が苦手な人もいるかもしれませんが、普段の生活の中に今日は少し歩いて目的地に向かってみようとか、今日はエレベータやエスカレータを使わないで階段を使ってみよう!とかでも良いと思います。できる範囲の運動で身体を動かし筋肉や関節、心肺を働かせることで、からだに滞っていた水分は代謝され、体中の水分の滞りが改善します。

②胃腸を冷やさない

胃腸を冷やしてしまうと東洋医学でいう「脾」の機能が低下して、水分をうまく処理できなくなるので、できるだけ夏でもお腹を冷やしすぎないように、エアコンなどで体を冷やしすぎないように心がけます。対策としては、冷たい食べ物ばかりを食べ過ぎないこと、もし食べるのであれば温かいスープやみそ汁を食べて身体の中を温めてから、冷たいものを食べるなどの工夫をしてみると良いかと思います。

③バランスの良い食事

生ものや甘いものの食べ過ぎにも注意です。生ものや甘いものの食べ過ぎも「脾」の機能を低下させるので、水分を処理できなくなる原因になってしまします。


夏には夏の気候を過ごすのに適した身体の熱を取り除く野菜や果物などもあります。

特に梅雨の時期もそうですが、梅雨が明けても高温多湿の環境は続きます。

夏の食べ物は身体の中にこもった熱を外に出すのに適したものが多くあるので熱中症対策にも効果的です。

自然の恵みはありがたく戴いて、「過ぎないように」「バランスよく」が大事だと思います。


梅雨や暑い夏の時期に不調を解消してくれる食べもの飲みもの

シナモン、黒コショウ、山椒、唐辛子、カレー粉などの香辛料

ネギ、しそ、パクチー、よもぎ

豆類(さやいんげん、そら豆、枝豆、小豆など)

緑豆もやし、きゅうり、スイカ、冬瓜

タマネギ、大根、キノコ類、海藻類、梅干し

とうもろこし、コーン茶、ハト麦など


【SORAの治療】

「脾」の機能を調え、胃腸の働きを改善して水毒の代謝を促すために陰稜泉、三陰交、豊隆、足三里などの経穴(ツボ)を使い、鍼やお灸で全身の治療をしていきます。

また、ストレッチや軽いスクワットなどのエクササイズで関節の動きや発汗を促し、関節や筋肉に滞った血流や循環を改善していきます。

こうしたアプローチにより、全身の水分の滞りが改善し、身体の重だるさ、むくみや下痢な、お腹の張り、動悸、喘息、むくみ、咳、めまい、頭痛、食欲不振、皮膚トラブル、関節の痛みなどの症状の緩和が期待できます。

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いつでもお気軽にご相談ください。

お一人お一人にあった解決策を一緒に考えていきますよ。


荻窪鍼灸治療院SORA

安藤 浩

 
 
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