呼吸の重要性と不安の関係
- Hiroshi Andoh
- 2024年7月19日
- 読了時間: 4分
更新日:2024年10月31日
普段の生活では、呼吸は特に意識することなく自然に行っています。しかし、心因的な要因や環境的な影響を受けると、呼吸が乱れたり制限されたりすることがあります。そんな時、突然の不安に襲われることがあります。この記事では、私自身の呼吸にまつわるトラウマ体験とその対策についてお話しします。

【私の呼吸にまつわるトラウマ体験】
私は普段、様々なスポーツに親しんでいますが、特にトライアスロンのスイム競技や柔術で胸を強く押さえ込まれる時に、不安に襲われることがあります。特にトライアスロンでウェットスーツを着て泳ぐ際、胸郭が締め付けられて呼吸が制限されるため、息苦しさを感じます。この経験がトラウマとなり、ウェットスーツを着て泳ぐ時には必ず若干の不安感が伴います。 ウェットスーツの締め付けにより、胸郭の動きが制限されるため、普段よりも呼吸が浅くなりがちです。これが原因で不安を感じるのだと思います。また、ウェットスーツの浮力と水圧が合わさって、立ち泳ぎをするとさらに胸郭の動きが制限され、息苦しさが増します。一度経験してしまったトラウマは簡単には拭えないものです。
【 呼吸と自律神経系】
自律神経は内臓や全身の血管などを環境に合わせて自動的にコントロールしています。自律神経系は交感神経系と副交感神経系から成り立っており、交感神経系はストレスや緊張状態に反応し、副交感神経系はリラックス時に活動が高まります。呼吸を司る肺は、この自律神経系が二重に支配している臓器であり、唯一意識的にコントロールすることが可能な臓器でもあります。 ヨガや瞑想は、呼吸を意識的にコントロールすることで、副交感神経を優位にし、リラックス効果を得る方法です。逆に、呼吸が心因的や物理的に制限されると、自分の思い通りに呼吸ができないことに不安を感じ、パニック状態に陥ることがあります。これが、トラウマ体験が再現される原因です。

【トラウマ対策】
トラウマを克服するためには、以下のような対策が有効です:
1. 自分の身体にフィットしたものを身につける:胸郭の動きが制限されにくいものを選ぶことが重要です。自分が心因的に不安を感じない空間を把握して過ごすことも重要です。
2. 呼吸法の練習:瞑想やヨガを通じて、呼吸を意識的にコントロールする練習をすることで、不安を軽減できます。
3. トレーニング: 私の場合はウェットスーツを着用して泳ぐ練習を重ねることになりますが、トラウマが再現されやすい環境に慣れるための練習を重ねることで、身体がその状況に慣れ、不安を軽減することができます。その際に、呼吸法を意識することも重要です。
4. メンタルヘルスケア: 心理的なサポートを受けることで、トラウマを乗り越える手助けとなります。
5. 鍼灸治療: 鍼灸は、自律神経のバランスを調える効果があり、トラウマによる不安を軽減するのに役立ちます。
【SORAでの治療アプローチ】
鍼灸治療は、自律神経のバランスを調える効果があり、トラウマによる不安やストレスを軽減するのにも有効です。特に、呼吸や心因的ストレスに関連する経穴(ツボ)にアプローチすることで、呼吸が楽になり、リラックス効果を得ることができます。 呼吸を司る肺は自律神経系によってコントロールされており、意識的にも調整することが可能な臓器です。呼吸の制限が不安を引き起こす原因となりますが、適切な対策を講じることで、その不安を軽減し、トラウマを克服することができます。鍼灸治療もその一助となってくるでしょう。
SORAでは胸郭の動きを評価して、筋肉の緊張により呼吸が制限されているケースなどはストレッチやマッサージ、胸郭のモビライゼーションを鍼灸治療と併行して行い、より効果的に呼吸しやすい環境を整えていきます。

呼吸を通じて心と体のバランスを調えることは、日常生活の質を向上させるためにも重要です。自分に合った方法を見つけ、不安のない健康的な生活を送りましょう。
荻窪鍼灸治療院SORA
安藤 浩
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